ネパ-ル.エベレスト街道-クムジュン.トレッキング

 2007年3月17日〜28日 12日間
 「安曇野ペンション.ラリーグラス」トレッキング2007プレ


この記録は、今回のトレッキングに同行した、岩原光政氏にお願いし、書いていただいた「旅のレポート」です。
長文ですが、今後、出かける方達には参考になることと思います。
合わせて、群馬から参加の、岡 重雄さんからは、旅の思いが伝わる素晴らしい「ヒマラヤの詩」を寄せていただきました。
本文に掲載された写真は、群馬の久保赫人さんの写真を中心に、旅の参加者から寄せられたものです。
有難うございました。


アマ.ダブラム(6812m)Ama Dablam
アマ.ダブラムは、イムジャコーラ上流左岸に位置する。ナムチェバザールの丘に登ると、特徴ある独特の山容が望める。
語源はアマ「母親」 ダブラム「首飾り」を意味
初登頂は、1961年3月12日。ニュージーランド隊、E.ヒラリー率いる「ヒマラヤ科学登攀遠征隊」YetiExpeditionとも呼ばれた。

秀峰アマダブラムは、エベレストと並び、もう一つのクーンブの顔でもある。

エベレスト

カンテガ
  ヒマラヤ30首詠 抜粋   桐生   岡 重雄 

   暫くを喘ぎて登り尾根に出づ突然見ゆる白き秀峰

彼もかってこのエベレストを仰ぎなむ沸沸と湧く闘志に奮へ

 幾度か往きけむこの径エベレストの頂に立ちし君は今亡し

君が絵なるアマダブラムに対きあへり孤高の態に吾も惹かるる

  ここからの展望ならむ君の描きしエベレスト街道といふは

岡さんは元高校教師。教え子をヒマラヤで亡くし、今回の山旅には
特別の思いがあったことと推察されます。

             
 
30首詠.続きは⇒こちらからどうぞ


ソロクーブはシェルパの故郷
経文の彫られたマニ石がいたるところにある
 岩原光政氏 旅の記録

今回、数あるネパールトレッキングの中で、最も有名なエベレスト街道トレッキングに行ってきました。ハイライトのナムチェからクムジュンでは、晴天に恵まれ、世界最高峰のエベレスト、ローツエ、アマダブラム、タムセルクなどの素晴らしい展望を満喫してまいりました。又、トレッキング終了後は、古都パタンの観光、マウンテンフライト、買い物、ネパール料理などを楽しんできました。
参加者は、北海道、群馬県、栃木県、長野県から総勢14名、これに現地ガイド2名、ポーター数名が加わりました。

3月17日(土)中部国際空港10:45TG645便〜バンコック.スワンナブーム空港16:45(現地時間14:45)
各地より集合。松本、安曇野グループは早朝出発、マイクロバスで空港へ、遠い人は前日よりホテルで泊まり空港ロビーで全員集合。新装成ったセントレアはきれいで気持ちがいい。再会を喜んだり、軽い食事、喫茶など出発前までゆっくりくつろぐ。
所要6時間10分、機内食に昼食とおやつが出る。現地バンコックは気温34℃といきなり真夏だ。マイクロバスでバンコック中心街へ、シャープ、日立、パナソニック等、日本メーカーの看板が目立つ。途中、近道をしたがお祭りにぶつかり渋滞、お蔭で車の中から町や人をゆっくり見ることが出来た。「INDRA REGENTHOTEL」着18時45分(日本時間、時差2時間)夕食は4Fレストランでビールで乾杯後、タイ料理を楽しむ。


新装のBKKスワンナプーム空港.Check-inCounter

ホテルから望むバンコックの高層ビル群


3月18日(日)晴れ バンコック11:02TG319便ーカトマンズ14:05
朝食バイキングを5FGardenTerraceでとり、ホテルを早朝6時40分に出る。昨日とは違い道はすいており30分ほどでスワンナブーム空港着。経済成長著しいタイのハブ空港とあってその大きさは桁違い、見物しながら搭乗ゲートまで歩く。待ち時間はコーヒーショップへ、ブラックがUS3$でおつりが26バーツ、味は良い。
カトマンズ空港では銃を下げた警備員がいて少し緊張、ガイドのヒラさん出迎え、大きな荷物をマイクロバスの屋根に積み、ホテルへ。いよいよネパールの町中へ向け走り出す、排気ガスがひどく喉が痛い、これでも数年前より大分良くなったとのこと。(ミゼットに似た三輪自動車は電気式に変わった)交通ルールはあってないようなもので、車はクラックションを自分の存在を知らせながら走る。挨拶代わりに鳴らしているようにも聞こえる。道端では、衣類、雑貨、果物等々を並べ商売する人や、余り目的もなさそうだが立っている人達で混然ととしている。何回か来ている人には“あー、又、ネパールに来たのだ”と感ずるのであろう。バイク、車が200m位列をつくり止っており何かと聞けば給油待ちとのこと、燃料はインド経由で来るので充分入らず1〜2時間待っても満タンにしてもらえないそうである。王宮を見ながら15時45分、アンナプルナホテル着。
夕食はホテル近くの日本料理店「古都」へ、停電でローソクの下での食事となる。
ホテルに帰り荷物整理、@ホテルに預ける物Aポーターに持ってもらう物B自分のザックに入れる物と3区分する。次いでネパールルピーへの交換¥10,000→Rs5,800(1Rs=¥1.72)

カトマンズ空港に到着

カトマンズ.トリブバン空港

Hotelアンナプルナのロビー
3月19日(月)晴れ カトマンズ(国内線飛行機)ルクラ〜パクデン
今日は早い。ロビーでお茶をいただき、5時45分、まだ暗いうちにマイクロバスに乗り込む。カトマンズ空港着6:55 YetiAirlinesルクラ着7:32.機体はドイツ製双発機、20人乗り位の小型機でコックピットが覗ける。オイルの臭いがし、ずらりと並んだ計器盤がメカニックだ。離陸して間もなく、白い高い山が見え始め、さあ、これからだと言う気持ちがする。ルクラ飛行場は、山の斜面を切り取った場所に作られており、着陸する時はやや上り坂、逆に離陸では、先が切れており航空母艦から発艦するようである。ガイドは“ヒラさん”40歳、子持ち、ネパール在住と“マルちゃん”ゴルフの丸山プロに似ている、本名ならバードル.ブルジュ、28歳独身、エベレストの麓シェルパ族出身。
ルクラ出発、9時10分。@先頭マルちゃんAペースメーカー久保さん・・・B最後尾ヒラさんの順で、コンデリを左方向に見ながら歩き始める。昼食はタロコーラ(2550m)でジャガ芋とカレー風スパゲティ、ここより、クスムカンの双耳峰がきれいに見える。日本で言う棚田では、今、麦が作られていて緑がきれいだ。
今日はトレッキング初日で、早めに宿泊地パクデンHotel Prince of Everestに15時25分到着。
夕食は、18時30分。味噌汁、おかゆ、餃子、蒸かしジャガイモ、ゆで野菜(キャベツと人参)高度があるのでかなり寒く、炊事に使用した後の“おき”をストーブ代わりに出してくれた。一昔前の日本の姿を思い出し、懐かしい。夜、外へ出てみると星が大変きれいに輝いており、北斗七星から北極星をたどる、緯度が低いので、日本で見る位置より大分低い位置に見える。

国内線「Yeti」に乗リ込む

トレッキング出発点ルクラ

パクデインの村

3月20日(火)晴れ パクデン〜ナムチェバザール
4時起床、5時朝食、6時出発、これを4-5-6と呼ぶようになってきた。朝食は、食パン、ポタージュスープ、たっぷりの苺ジャムとヤクのバター。今日も良い天気、狭い石畳のエベレスト街道を元気よく歩き始める。
今回トレッキングで高度差640m(2800〜3440m)と最もハードなナムチェバザールへの登りがまっている。6:55休憩、このあたりから、谷間よりタムセルクの雄姿がが見え出してきた。9:45モンジョにて休憩、TeaTime、タワにて国立公園の入園申請、一人Rs1000を支払い、入山許可をとる。昼食はジョサレ、10:50〜12:15釜揚げソーメン、各自持参のお菓子。
ドウドコシの河原で休憩、吊橋を渡り、いよいよ急登が始まる。ゆっくり、ゆっくり(ビスタライ、ビスタレ)と、少し歩いては立ち止まり呼吸を整える。まるさん、久保さんの絶妙のペース配分で乗り切り14:20ナムチェの入り口に着く。Hotel.Vilmaのテラスでロングの休憩、TeaTime後、ナムチェの町中へ入って行く。
16:40、宿泊地「サクラゲストハウス」3360mに入る。1時間ほど休み、少し暗くなってきたが、高所順応に出かける。階段状の道を、やや急いで登った為か、吐き気を催す人が何人か出る。上部で30分ほど滞在、下りは嘘のように楽である。夕食19:00、おかゆ、味噌汁、シーチキンとゆでキャベツ、奈良漬。
3月21日(水)晴れ午後より雪、雨高所順応日、ナムチェ〜エベレストビュウ-ホテル〜ナムチェ
7:00朝食、出発8:15。夜半から明け方にかけて、屋根を激しく打つ雨があり、出発を1時間ほど遅らせる。ヒラさんの話ではこの辺の雨は、山の雪が日中溶け上昇し、冷やされ、これが雨になる為、長続きしないとの事。昨日、やや調子を落とした人も元気になりナムチェを出発、すり鉢状の町並みが段々下になり、我々が滞在しているサクラゲストハウスが確認できる。西(後方)にコンデ.リ、東(右手)にタムセルクを常に仰ぎ見ながらゆっくり登って行く。10:10PhinjoLodge(3670m)着、ここでTeaTime、このあたりは比較的平らで、ヘリポート、旧飛行場がある。COBEELCO(日本製)バックホ-も放置されている。
ここより上は森林限界となり、ヒバの低木となる、北アルプスの這い松の稜線と似ている。ここまで上がってくると、タムセルクの西面が広がり、覆い被さるように迫ってきて素晴らしいスケールである。
11:35目的のエベレストビューホテル着。日本人経営の立派なホテルだが、今日は、われわれGと欧米人Gのみで、お客はまばら、標高3880m、ここで高所順応の為2時間ほど滞在する。昼食は紅茶、パン、オレンジ他。晴れていればエベレストが見えるはずだが、雲が出ており、残念ながら見ることが出来ず、雲の合間よりタワー状のアマダブラムを見る。
帰路は、雪降りとなり、ぬかるみで滑らないよう慎重に下る。だんだん激しくなりカッパ着用。全員高所順応がうまくいったようで元気、自分も、朝は頭痛、食欲なし、吐き気症状が出ていたが、下りでは嘘のように回復する。標高を下げるに従い霙に変わってきた。15:00ナムチェに戻る。食堂のストーブで薪を足してもらい、ロープを張り濡れ物を乾かす。

おなじみのエベレストビューからの眺め、奥の△がエベレスト、右ローツエ更にアマダブラムの景観が広がる
       

写真は左からナムチェの村、中央はナムチェの商店街、右コンデ.リ

3月22日(木)快晴。ナムチェバザール〜サナサ〜クムジュン
昨夜、心配していた天気は全く問題なく快晴。朝の気温はかなり寒く、タムセルク、コンデリがくっきりと見え、絶好のトレッキング日和となる。今回トレッキングのハイライトになる日だ。5-6-7(5時起床―6時朝食-7時出発)で行動開始。朝食、パンケーキ、バター、ジャム、コーンスープ、食欲も回復し、パンケーキ1.5枚を平らげる。
コースは、昨日のエベレストビューへの道よりやや東側の谷沿い、標高3600m前後の、起伏の少ない道を辿る。暫くするとタムセルクの右奥に、クスムカンが顔を出してきた。前穂北尾根をもっと長大にしたようだ。タムセルクもますます迫ってきておりThamserk―West(6341m)Sentral(6618m)が手にとるように眺められる。8:00頃より、いよいよエベレストが見え出した。右から左へ、アマダブラム、ずーと奥に、ローツエシャ-ル(8386m)ローツエ(8501m)そして、その奥に、少し低く雪をほとんどつけない世界最高峰エベレスト(8848m)がついに見えた。写真では何度も見てきたが、この目で見られるとは感激の一瞬だ。左から右へ、ジェット気流に乗り雲(雪煙)がたなびいている。更に、左へ、これはずっと近くになるが、タウチェ(6452m)へと続く。サナサで昼食、釜揚げソーメン、峠でエベレストに別れを告げクムジュンへと向かう。雪をほとんで着けない登山禁止の山クンビラを仰ぎ見る。
クムジュン(3790m)着13:15、広場を通り、アマダブラムビュウーロッジに入る。雪男の頭があると言う寺院を見学、寄付Rs50を払うと写真撮影もOKとなり、金属ケースの扉を開け、猿の頭のような毛で覆われたものを見せてくれた。クムジュンの人達の暮らしは、この辺では一番豊かとのこと(外国や近くのホテルで働きに行ったりじゃが芋をなどをつくっている)大分前より衛星テレビを見ていたらしく大き目のアンテナが庭に放置されていた。今は受信所があるらしく有線ケーブルが引きこまれテレビが見られるようになっている。
宿は我々グループのみで貸切となる。夕食では、今回参加の最年長Sさんの誕生祝いを行う。なんとバースデーケーキが出てきて感激。ヒラさん、ポーター、従業員がネパールの踊りを披露、皆で拍手を打って楽しむ。
 註** *誕生祝は、事前に根回しをしておきました。なんとも気配りのある主催者ですね〜。

   

クスムカン

ナムチェの丘を越えると展望のよい平坦道
アマダブラム他クーンブの秀峰が広がる

タムセルク
 
3月23日(金)快晴 クムジュン=シャンボチェ〜ナムチェ〜モンジュ
今日も5-6-7で行動開始。朝食、コーンスープ、パンケーキ、ジャム。しばらくは、部落の中を歩く。途中、ヒラリーさんが造ったと言う学校など見ながら余りきつくない峠へと向かう。峠では、一度別れたエベレスト、ローツエなどを再度見る事が出来た。暫く行くと、エベレストビューへの道に合流、ナムチェ着9:15、ここでゆっくり休む。
昼食、HOTEL NAMCHE RESTARANTでベジタブルカレー風ヌードル(人参、キャベツ、インゲン入り)各自買い物、自分は地図を購入@Everest Bace Camp Rs230 AEverest Climbing Map Rs900
14:00ジョサレ(2850m)休憩、Jorsalle Lodge Restaurant 山に入り初めてのコーヒー、大変旨く感じる。14:50発 明日からナムチェバザールでその名の通リ市が開かれ、周辺の集落はもとより、遠いチベットからも人があつまるとの事。この為、荷上げの人、牛で、狭い道は混雑、しばし道を空け待つこと多し、又、牛の糞がそこらじゅうに落ちていて、下にも注意して歩く。
15:30モンジョ着。Mount Kailash Lodge Restarent泊。
今日は韓国人Gが大勢泊まっており、我々G、外国人Gで満杯状態。韓国Gは、ローツエ2007登山隊関係の放映サポート隊との事。目標は、ローツエ8000m峰を2座、メインは南壁で8000m峰登頂者が2〜3名いるらしい。日本ではもう過去のものとなったスポンサー付、国を挙げての登山スタイルで、荷上げ物資は8トンに及ぶとの事。
夕食、おかゆ、味噌汁、漬物、ぎょうざ、じゃが芋炒め煮、野菜。


クムジュンの村。広く平坦な台地が広がる,今年は雪が多かった

上の写真;チョルテン、アマダブラム、じゃが芋の植え付け準備に忙しい村の娘さん



3月24日(土)晴れ モンジュ〜パクディン〜ルクラ
今日も5-6-7で行動開始。朝食 食パン、ジャム、ゆで卵、紅茶、コーヒー(こちらの卵は小振りだが実に旨い)
今日で実質的なトレッキングは終了する。ルクラまで全体としてやや登り気味、皆、写真を撮ったり、山里の風景をゆっくり楽しみながら歩く。
休憩9:50、タドコシ(2500m)KusumViewLodgeで野菜たっぷりの日本から持参の味噌ラーメンで昼食。人参、じゃが芋、キャベツ、菜っ葉等が入り、ダシが出て旨い。ヒラさんが醤油でも入れたのかむしろ醤油味。

街道筋は、来た時より数日の違いだが、花が賑やかになって、石楠花(ラリーグラス)や、かって、日本人によって植えられたサクラが、所々に咲き始めていた。
最後の登りで一汗かくと、ルクラ到着。
15:30、旅の最後の宿、エヴェレスト ロッジ着。







3月25日(日)晴れ ルクラ〜カトマンズ
今日は、4-6-7で行動開始。荷物を整理し、朝食前に部屋の前に出しておく。
朝食、パンケーキ、バター、蜂蜜、梅干、日本茶、停電で蝋燭の下で食事。
空港で飛行機の到着を待つ。一番機、二番機は、日本人ばかりで、降りてから写真を撮ることに夢中で、なかなか動こうとしない。空港係員は、早く離れてもらいたいようだが、大事な観光客なので急ぎたてるような事はしない。
我々は2番機に乗る。離陸は、着陸と逆向き、滑走路はやや下る感じで、先は崖で切れている。下に山並みを見ながら50分くらいでカトマンズ到着。

アンナプルナ.ホテルに着いてから、午前中は、ゆっくりとバスタブに浸かり、山での汗を流す。
身体の隅々まで洗い、本当にさっぱりする。
昼食は、日本レストラン「古都」で熱々の鍋焼きうどん。
午後は、買い物。ヒラさん(疲れているのにありがとう)の先導でホテル前の大通りを横切り「ルートネパール」へ、女性は、次々と買い物、男性陣から「お客さん品物がなくなってしまいますから もう 止めてください」などと、冗談がでる。サービスは、スパイスが効いたミルクティをご馳走になる。店長のお父さんが製茶しているとの事、これも買うことにする。帰ってからこの味がでるか楽しみ。
今日のカトマンズは半袖シャツで充分。
夕食は、ネパール料理店「Rayal SainoRestrant]へ電力事情が悪いらしく、我々が着いてからジーゼル発電機を回し部屋を明るくする。まずは、ビールで乾杯。メインディシュは「ダルバード」色々な料理を次々と盛り付けてくれる。最後はアルコール度50%で火がつく地酒のサービスがあり堪能する。
今日は、風呂に入り、買い物、美味しいネパール料理と、山とは別の充実した一日となる。


3月26日(月)晴れ フリータイム

今日は買い物、マウンテンフライト、古都パタンの観光等に出かける。ネパール初体験の我々2人は、午前中(と言っても朝食前だが)マウンテンフライトに出かける。朝早くヒラさんが迎えに来て空港へ、搭乗手続きをしてもらい中に入って待つが、時間になってもフライト番号が表示されず心配していると、係員が近づいてきて、ブッダエアー205便はキャンセル、イェテイ航空OY-303に変更になったとの事であった。少し遅れ、08:10に離陸、機体は双発で、ルクラ便と同じ位の大きさ、真ん中のシートは空席とし、外が良く見られるようにしている。暫くすると延々と続く白い山並みが見え出した。エベレスト方向へ向かって飛ぶ。ガイドが山の説明をしてくれたが、山が多すぎ良く解らず、だんだん奥に飛ぶに連れ、エベレスト、ローツエがはっきり見え出した。コックピットに入れるサービスがあり、視界の良い風防越しに写真を撮る。50分程のフライトで09:00着陸。ホテルに帰り10:10分バイキング料理の遅い朝食を取る。
午後は、古都パタンの観光に出かける。ツアー案内のサキヤさんは、日本語は大学を卒業後、仕事の為に学んだとの事、車の中でネパールの事を教えてもらう。ネパールでは、話す言葉により民族が違い、65の民族がある。共通語はネパール語で、子供は英語も話す。又、大家族が多く、サキヤさんの家は11人家族との事。子供は3〜4人、平均寿命は58.7歳とのことである。観光客はインド(パスポート、ビザ不要)UK,USA,ドイツ、日本、フランス、最近は韓国、中国人も来るようになった。
ダルバール広場を中心に広がる寺院や世界遺産登録を示す石碑などを見る。歴史や遺跡に興味ある人にはたまらない所であろう。少し離れた場所にある絨毯、彫り物等の店を見学後15:30ホテルに帰る。喉が渇きホテルの横のコーヒーショップで一休みする。各自、好きなものを注文し、支払いするのも楽しみの一つだ。
夕食はホテル内の中華料理店、SunMiauelBeer、ワンタン野菜スープ、焼きそば、鶏肉炒め物、川魚炒め物、ターサイ炒め物、ご飯、ケーキ



記念写真;:クムジュン(3790m)にて今回のトレッキングメンバー14名
前列:小林美恵子、飯島寿和子、清水恭恵、福沢すみ子、務台康子、ガイドマルちゃん
2列目;久保赫人、岡重雄、中山洋子、後藤幸子、岩原和江、久保よね子
後列;植木茂、岩原光政、飯島脩
  (敬称略)


3月27日(火)晴れ カトマンズ14:20TG320便〜バンコック18:10着
朝食 バイキング、パン、ジャム、じゃが芋、炒めトマト、ウインナーソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、コーヒー。
楽しかったネパールの旅も終わり、帰途につく。荷物を積み込みホテルを10:10出発、空港着10:30 搭乗手続き、荷物は全部で17個、重さ830Kg。
約1時間遅れで離陸するとまもなく機内食(昼食)が出る。ビール、ピーナッツ、チキン定食、コーヒー、紅茶、タイ航空はサービスが良いとの事である。
バンコック スワンナブーム空港の長いい通路を名古屋行きゲートE2Aまで歩く。搭乗口を入るまで座る処が少なく、夕食を兼ねてラーメン屋で一休み、見た目はしょっぱそうだが、塩気はそれ程でなく甘味、葱の代りに唐辛子、人参などが入っている。
搭乗手続き後は、夜半の出発までベンチで待つが、冷房が効き過ぎ、手持ちの衣類を着てもまだ寒く、体調をやや悪くする。


3月28日
(水)名古屋行き夜行便、バンコック0:30TG644便〜中部国際空港5:17(日本時間7:17)解散
機内食(朝食)04:10オムレツ、焼きそば、又、会えることを願い、8時20分解散。

楽しい12日間の旅を無事終え、皆様には本当に有難うございました。
本トレッキングを計画され、何から何まで先頭にたってやっていただいた、ラリーグラスの福沢さんには、本当に感謝申しあげます。
又、久保さんには写真を、岡さんからは、素晴らしいヒマラヤ30首詠を、寄せていただき、本記録で、全面的に使用させていただきました。御礼申し上げます。

                                          記録 岩原光政 信州安曇野にて

海外登山と世界の山旅