カンチェンジュンガ トレッキング Kangchenjunga BC Trek・ 2014/10/30〜11/26 |
ネパールの東、イラムを経て、タプレジュンからミルギン.ラを越えカンチェンジュンガ北面BCパンペマまでの山旅の記録です。毎日好天に恵まれ静かなトレッキングを楽しむことができました。 |
![]() |
|
■カンチエンジュンガ行動記録 11月2日(晴れ) KTM(飛行機40分)Bhadrapur(車4時間10分)Ilam カトマンズからYeti航空で、ネパールの東端バドラプルに向かう。 めずらしく定刻通りの出発で40分で到着した。ここの標高は高度計で100mほど、ヤシの木やバナナが実り熱帯の花々が咲く、かなり暑い。 空港から近くのホテルに移動し、専用車の迎えが来るまで2時間ほど待つ。この間、町の散策、ここは平坦な街で、自転車に乗っている人達の姿が目立つ。 バドラプルを13:15に出発した。イラムまでは道も舗装され、広い道路が続いていた。 紅茶の産地イラムには17:20 着。茶畑が広がり長閑でなかなか雰囲気のいい所だ。ホテルの部屋からも目の前に茶畑が望めた。 11月3日(晴れ)専用車 Ilam発8:00−Taplejung15:27ーSuketar16:00着 イラムを出て2時間ほど走ると待望のジャヌーとカンチエンジュンガを望む地点に出た。車を止めここで暫く休憩。タプレジュンまでも道は広く舗装され、快適なドライブが続く。途中ペデインで昼食。ランクルには4名のみの乗車、席もゆったりでストレスもない。 タブレジュンは坂道の町だった。道の両脇に商店が並び結構大きな町だ。ここから30分ほどでスケタールに着いた。ポーター達とはここで合流。 |
|
11月4日(快晴) Suketar8:30ーLaliKharka13:30 今日から歩く旅が始まる。 空港横の広い道を進む。タブレジュンの空港は現在工事中だった。 完成すればKTMからここまで直行便が飛ぶと言う。カンチェンジュンガへのアプローチも4日ほど短縮されることになるであろう。 歩き始めて30分、最初の休憩をとった。ポーターが集まらず時間調整、1杯15Rsの 紅茶はチニー(砂糖)たっぷりで超甘かった。 道は緩やかな登りが続いていた。1時間ほどでデオラリに着く。 ここからは樹林の広い道を下って行く。 3時間ほどで「LaliKharka」の看板があるロッジ着。更に林の中の道を20分ほどで、開けたラリカルカ.キャンプ地に到着。 キャンプ地はロッジ前の一段上の芝地、快適なキャンプ地だった。 |
|
11月5日(晴れ)LaliKharka2266m.7:00−KhareBhanjyang2190m.14:50 ラリーカルカから緩やかな広い道を下る。1時間ほどで民家の軒先道を通過、更に畑が続くのどかな道を辿る。収穫期をむかえた稲田、青々とした野菜畑など、ネパールの山村の風景がなかなか美しい。道はぐんぐんと下って行く、今日の最低鞍部、パワコーラまでは800mほどを下った。 川を渡ると、今度は尾根を巻くように登って行く。昼食地クンザリには11:30着。直ぐ上には学校があり、子供たちが珍しそうに我々の食事を覗きにくる。ここから学校の脇を登る、1時間ほど登ると開けた民家の芝地にでた。明るく開けた所で、花々が咲き亜熱帯の植物もある。陽だまりでは足踏みミシンでBaje(爺さん)が洋服を仕立てている。庭先には出来上がった女性用の衣服が売られていた。ここで休憩をとり、暫く行くと稲刈りをしているリンブ―族の親娘に出合った。手刈りで作業は大変そうだ。 Chhringが飴を上げると、バイニは両手を揃え嬉しそうに飴を受け取ってくれた。感じの良い親娘だった。 ここから山腹を巻くようにひと登りすると、尾根上のチョータラに出る。 このチョウタラからは、今日のキャンプ地まで、あと40分ほどだと言う。それではのんびりしようぜと大休止。チャを飲み思い思いにくつろぐ。 トレイルは、ここから折り返すように右山腹の石段道を登る。30分ほどでカレバンジャンには14:50着。 数軒ある峠の広場には、共同の水場があり水道も引かれていた。反対側には急な下り道があり、学校帰りの子供たちが元気よく登ってくる。 晴れていればこの尾根からはカンチ山群が見えるはずだが天気はいいのに山には雲が立ち込めていた。 この日はロッジに宿泊。 トイレはロッジ内にはなく近くの畑の一角にあった。鍵はその都度サウジから受け取ることになっていたので、常時Openしておくよう交渉、どうやら関係者以外は使用お断りと言うことらしい。 |
![]() 稲刈りをしていたデデイ(おばさん)とバイニ(少女)感じの良い母娘だった |
|
11月6日(晴れ) KhareBhanjyan2190m.7:10−PhumpheDanda1860m.14:40 カーレバンジャンから緩やかな道を登る。桜の花が目につく。この時期、ネパールではあちこちで桜を見ることが出来る。歩き始めて暫くいくと、太い孟宗竹のような竹藪の道を通過、平坦道から緩やかな下りが続く。更に山腹を巻気味に下り小川を渡る。そこから緩やかに登ると、数軒の民家のあるヤントンに着く。 今日はきびしい登りはそれほどない。樹林帯の道を、村から村へと辿っていく。。 森の中の道はさらに続く。村が近づくと畑が現れ、ダリア、ブーゲンビリア、カンナ、ポインセチアなど沢山の花々が旅の疲れを癒してくれる。 昼食は、ペタン.ダラで取った。 尾根上の村は展望もいい。昼食が出来るまでゆったりとした時を過ごす。 ここからもカンチェンジュンガ山群が見えるはずだが、あいにく雲の中。 振り返ると、今日辿ってきた村や棚田も見え、幾重にも繋がる長閑な山村風景が広がっていた。次の村ペタンには1時間ほどで着いた。草ぶきの家が多い。背の高いポインセチアやブーゲンビリアもある。ここで休憩。一休み後、緩やかに登る。石段の道を越えて尾根を回り込むように下ると、今日のキャンプ地プンペダンダに着く。 夕方、カブルー、カンチェンジュンガの一部が姿を現した。左端にはジャヌー頂上部も小さく確認できる。ここも草地の快適なキャンプサイトだった。 |
![]() 天に至る棚田、米、稗も・・・。辿ってきたトレイルも見える |
![]() カーレバンジャン出発の朝 |
![]() ネパールは11月が桜の季節 |
![]() |
![]() 大きなダリアの花 |
![]() 草葺の家、亜熱帯の花も |
![]() Camp地は近い ポーター達 |
![]() プンペダンダキャンプ地 テント設営 |
![]() 夕映えのカンチ山群 |
11月7日(快晴) Phumphedanda1860m.7:00ーYamphaudin2980m.16:30 キャンプ地から「AmritGuestHouse」の前を通り、湿った道を下降する。 カッシャワコーラまでは下りの道。前方山腹にはこれから辿るトレイルも見える。40分ほどでカッシャワコーラの吊り橋を渡った。ここから登りの道がはじまる。うっそうと茂る森の中の道は整備され歩き易い。やがて段々畑が始まると道は緩やかになりママンケの集落に着く。ここでお茶タイム。 ママンケからは平坦道を行く、やがて、山腹の登下降の道になる。途中、壊れた吊り橋をわたり、長い山腹を巻いていく。緩やかではあるが幾つもの尾根を越えた。 山腹道が終わると開けた林に入って行く、川原を渡り、草原を進むと、前方にヤンプーテンの村が見えた。 ここで入域許可のCheckをする。オフィサーはアクションが遅く1時間ほどを費やす。 キャンプ地はもうすぐ近くかと思ったが、ここから約1時間の急登、民家の庭を通り、石垣を越え、きつい道だった。 ヤンプーテンのキャンプ地も広い草地で、ビーチパラソルが立ち、椅子やテーブルが並べられ快適な幕営地だった。 |
![]() 麦粉の精製、木の臼に杵で突く、山村の子供達は良く働く |
![]() 外国のトレッカー |
![]() ママンケ周辺 農村風景 |
![]() ヤンプーディンの村に入る |
![]() ヤンプーディン キャンプ地 |
11月8日(晴れ)Yamphaudin2980m. 6:00ーTorontan2995m.17:50 今日は長い1日になる。キャンプ地からラミテ.バンジャンまでは約1400mほどの登り、更に長い樹林帯をシンプァコーラまで下る。途中には茶屋もなく、ラミテ峠のバッテイもOpenしているか期待できない。ランチボックスと飲み物をしっかり準備した。 出発はいつもより1時間早め、6時にキャンプ地を後にする。 歩き始めて、いきなり急登が始まる。暫く行くと急流の吊り橋に出た。不安定な吊り橋で足元の板張りは固定されておらず、張られたワイヤーも心もとない。ここは1名ずつ慎重に渡る。 さらに急な登りが続く。岩道から木の根を伝わり、あえぎ喘ぎ林の中を登って行く。汗が吹き出し体力を消耗する。すごい暑さだ。展望の効かない道は3時間ほど続き、結構タフな登りだった。いいかげん嫌になる頃ようやく林を抜ける。乾燥した野芝の大地は鬱蒼とした樹林帯に比べると実に開放的で気分も爽快になる。 更に30分ほどでカルカにでた。牧歌的な草の絨毯、緑の大地が新鮮だった。 ここで行動食をとる。 振り返ると辿ってきた山なみが遥か遠く望め、ヤンプーテンの集落も俯瞰できる。随分高い所まで登ってきた。 しばらくゆっくり休憩して、上部に向かうことにする。ここからも急登が続く。周辺は山火事の跡であろうか、枯れ木が目立つ。やがて石楠花の林の中、苔生した岩の道を登って行く。 高度も上がり、周辺も少しずつ開け道も平坦になった。 カルカから1時間30分で、ようやくラミテバンジャン(3430m)に着く。 心配していた茶屋が開いていてほっとする。 まずコーヒーを飲み、ネパールヌードルを食べ、スクティ(肉の辛炒め)を食べる。 一息つき小屋の外で再びカフェを楽しんでいると、周辺は濃い霧に包まれ始めた。幻想的な風景だが期待したジャヌーは望むことが出来なかった。
|
11月10日(晴れ)Torontan2995m.6:40ーTseram3890m.14:50 11月11日、滞在休養日 6:40に出発する。ロッジ前には案内板があった。距離と村の標高が記されている。ネパールの地図はあまりあてにならないが、一応参考に目を通す。 出発してすぐ川底に下る。今日はヤルン氷河源流の、シンプァコーラ右岸沿いに登って行く。緩やかな登りで歩き易い道だ。 谷の両岸は原生林の松や樅ノ木が多く見られ苔むした木々が多い。 9:25、開けたワタのカルカに出る。カルカを過ぎ、しばらく行くと谷の奥にカブルーの一角が姿を見せた。 登るにつれ谷は開けてくる。水辺から離れ河原の道を登ると、前方に民家が見えた。アンダフェデイの茶屋だった。ロッジの裏側は平らな草地があり、ここで昼食となる。 今日は余裕があるので、食後はゆったりとした時を過ごす。 フェデイからは20分ほど林の中を進む。タルチョに飾られた石積小屋を過ぎ、再び川原の道に戻る。 谷はさらに開け、明るい河沿いの道を快適に進む。 やがて木の橋を渡る。前方の段丘を上がるとヘリポートがあり、すぐ上がツェラムのキャンプ地だった。 |
![]() ツェラムのキャンプ地、背後、右にカブールが見える |
トロンタン出発すぐ川辺にくだる |
![]() |
![]() アンダフェディのロッジ |
![]() 昼食地 |
![]() 食後はリラックスお昼寝 |
![]() 雪山カブルーが・・・。 |
![]() 開けた河原の道 |
![]() ツェラム フェディの吊り橋 |
![]() 手前はヘリポート、上部ロッジの裏側がツェラムのキャンプ地 |
|
11月11日(快晴)Tseram3868m5:15ーMirgin.LaーSellele4130m.15:30 今日は、シネラプチェ(4640m)を越え、ジャヌーの展望地ミルギンラ(4480m)を越える。 5:15、暗がりの中ライトを点け出発。いきなりの急登は結構厳しかった。1時間ほど登ると夜が明け始め、やがて、森林限界を超える。振り返ると、ラトン、カブルが全容を現す。ヤルン氷河の末端も望め展望は徐々に開けてきた。 トレイルは、岩と草付の間を左上に登って行く。先行するポーターの姿も見え、これから辿るルートがよく確認できる。 3時間ほどでジョルポカリ(4200m)に出た。 ここには綺麗な池があり展望もいい.。環境も抜群でキャンプ地には格好の場所だった。 登るにつれ景観はさらに開ける。ポカリから1時間、ジャヌー山頂部が姿を現す。右端には今まで岩山で見えなかったコクタン(6148m)も望むことが出来た。 更に進むと前方にタルチョーが見えた。 岩から岩に張られたタルチョーの下を厳かな気分で通過、上部に抜ける。ここを越えると傾斜は緩やかになり大展望が広がっていた。ここで休憩、行動食をとる。 我々が休んでいる間、シェルパ達は倒れかけたタルチョーの修復に余念がない。作業をしながら盛んにラマの経文を唱えていた。メンバーの安全、天候、「カンチエンジュンガの神様」へのプジャだと言う。 ここから先も雰囲気のいい岩と草付のトレイルが続いていた。 やがて幾つものケルンが立ち並ぶ地点に出た。そのすぐ先には再びタルチョーが見える。先ほどの地点より高い、シネラプチエ(4640m)だ。 峠のむこうは雪の斜面が広がっていた。マカルーが見え、その右に形を変えたエベレスト、チャムランも遠望できる。 ここから岩場や砂礫の道が始まる。 ミルギンラまでは右側の尾根を巻気味に進む。岩を経釣り、砂礫の道を進む。最後の岩場を回り込むと、峠へは緩やかな道が続いていた。 おびただしいタルチョーが見える。 ミルギンラ(4480m)はすごい風が吹き上げていた。ルンタが風に舞い碧い空に、高く、ジャヌーが見えた。 |
|
![]() ジョルポカリ 4200m |
![]() 上部へはこのタルチョーを越えて・・ |
![]() シェルパがタルチョーの修復 |
![]() シネラプチエ.ラ 4640m |
![]() ミルギン.ラ大輪、チリン、フルニマ、安達 |
![]() ミルギンラ、チリンと。。 |
![]() ミルギンラからジャヌーを望む |
![]() Sellele 4130mキャンプ地 |
ミルギンラ下からジャヌー |
![]() セレレの小屋.くつろぐポーター達 |
ミルギンラから、岩を乗り越し北面に出る。急峻で氷結した個所もあり慎重に下る。さらに岩場をくだると草の大地にでた。 ここもジャヌーの展望地。更に谷に向かって下って行く、やがて小さな沢を横切り右岸に渡る。この山腹道をしばらく下ると、小さな尾根を越える。川に木橋があり、そこを渡るとセレレのキャンプ地だった。ミルギンラからは350mの標高差。 ゆっくり下り1時間半で到着した。 |
11月12日(快晴)Sellele4130m.7:05ーGhunsa3415m11:50 今日のコースは短い。セレレからは岩道を下る。山腹を巻くように進むと道は緩やかな登りになる。やがて前方にタモ.ラ(3900m)が見えた。タルチョ-があり小高い丘の上にはポーター達の姿も見える。そこは気分の良い草の大地だった。 歩き始めてまだ1時間、朝の陽を浴びて大休憩をとる。 この峠からの下りは急斜面になっていた。短い区間だが凍った個所もあり慎重にくだる。 下りきった所からは緩やかな道が続いていた。背の低い石楠花やつつじがあちこちに群生している。 高台につけられたトラバース道は快適だ。1時間ほど進むと尾根の鼻に出る、フェレの村が眼下に見えた。 ここからは緩やかに右上し、つつじの草原を登っていく。 つつじの群生地を越えると道は急な下りになる。石楠花や岳樺の岩道を進むとタルチョーのある小さな峠に出た。 そこからは白い雪山キャブラ(6254m)が見え、その右奥には小さくポレ(6652m)のピークも姿を現す。 ここからは大木になった石楠花と檜の道を一気に下る。やがて林の前方にグンサの村が見えた。 林を抜けるとそこは気持ちのいい草原になっていた。 のんびり歩いていくと、ポーターがお茶とビスケットを持ってきてくれた。 暖かい陽を浴びて、ここに座り込みゆったりとした時を過ごす。 グンサの村には11:50に到着した。 |
![]() グンサ(3380m)この街道の最奥定住集落、シェルパ族の村 |
|
||||
|
海外登山と世界の山旅 | HOME | Next カンチエンジュンガトレック〈 後編 〉へ |