ゴサインクンド 花の山旅
雨季のネパール.ヒマラヤ.ゴサインクンド.2006.8



 


トレッキングの出発点ドンチェを出て2日目、ラウレビナヤクから上部4000mの高地は、花の宝庫だった。日本ではあまりお目にかかれない花々が咲き乱れ、山旅の疲れを癒してくれた。
 
毎日、雨と濃霧、蛭に悩まされるトレッキングであったが、雨季のこの時期、訪れるトレッカーも少なく、静かな山旅を楽しむことが出来た。

今回の山旅は、チベット入国前の高所順応を兼ね、カトマンズから近いゴサインクンドに出かけた。予想どうりこの季節、アプローチのドンチェまでの道路は決壊し、トレッキング中も毎日雨に降られ、山道も至る所、渡渉あり、崩落あり、更に、蛭との戦いの旅になった。
このコースは、短期間で標高4000mに達する為、高所の影響も受けやすく、ドンチェからのルートは結構きびしかった。最近ではシャブルベンシから登るルートに人気がある。
今回は、馴れないガイドとポーターを同行しての研修Trekで、行きたいと言うので同行させたが、予想どうり彼らに足を引っ張られる旅になった。ラウレビナヤクで1名が高度障害、下りでは更に膝痛で、動きが悪く、予定どうりの日程、時間で行動する事が出来なかった。お蔭で急ぐこともなく、のんびりした旅を楽しめた。



ゴサインクンドから2時間ほど登ると、雲上の楽園が広がる。花と緑と岩の台地で、ここで僅かに晴れ間がひろがる。ランタン方面の雪山が姿を現すが、暫く待ってみたが全容は望むことが出来なかった。晴れていれば、おそらく素晴らしい展望が得られるところであろう。

ラウレビナヤク.パス近く

ラウレビナヤク.パス4610m

ランタン方面を望む


今回のコースは、KTM(車)ラムチェードンチェーシンゴンパ(3350m)−ラウレビナヤク(3900m)ーゴサインクンド(4380m)ーラウレビナパス(4610m)ーフェディ(3600m)ーゴプテ(3430m)ークトゥムサン(2460m)ーゴルフバンジャンーギャルトン(車)KTM

カトマンズを出てラムチェで道路は完全にストップ。急峻な沢が車道を寸断し、ドンチェまで15kmの車道を歩く。ドンチェからの急登で辿り着いたデオラリは、バッテイ(茶屋)が閉まっていて、昼食抜きの行動となる。シンゴンパ上部は濃霧、ゴサインクンドへのトラバースは激しい風雨の中を歩く。ラウレビナヤクパスで少し晴れ、ゴプテまでは、なが〜いアップダウンの道を辿る。その後は、何箇所も崩壊した道を下る。渡渉箇所も多く、下るほどに蛭に襲われた。
ゴルフバンジャンからは、チソパニ経由でKTMに戻る計画だったが、現在、このコースは村人もあまり利用しないと言う。ギャルトンに下るコースを勧められる。此処からは1日でKTMに戻れると言う。電話も此処まで来ると通じるのでKTMのホテル、知人への連絡を取る。
とうもろこし畑の不明瞭な道を下ると道路工事現場に出た。ここでは、ミネラルウォーターをKTMに運ぶ為の道路工事をやっていた。ギャルトンの近くまでタイミングよくトラックに載せてもらうことが出来た。
ギャルトンには午後2時に到着、予約したランドクルーザーが待っていた。途中、メラムチバザールを経由してカトマンズへ。

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