メキシコの山・ラ.マリンチ4460m 2001.6. |
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メキシコの山旅では、登山以外の旅の印象が心に残った。遺跡や、博物館の見学。珍しい花や植物、中米独特の町や建築物、そして、田舎の自然。テキーラ、サボテン、フォルクローレの流れ・・・。どれも、印象に残るものだった。 ハプニングにも遭遇した。地下鉄内でのスリ.100$取られた(私ではない)、バスターミナルで銃を持った警官に取り巻かれた事、路上生活者とのトラブル、登山後のタクシーのドタキャン。無論、たくさんの親切な人々にもめぐりあえた。 |
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ブエブラのバスターミナルで、小松、矢口と別れ、ラ.マリンチ登山に向かう。彼らとは3日後にメキシコシティで会う事にして1人バス乗り場へ。 広いバスターミナルは、乗り場が解らず、迷ったが、なんとか、アピサコ行きのバスを見つけ乗車。 既に、午後6時。バスは地方に向かうローカルバスで、途中、あちこちに停車、その都度、乗客の一人ひとりに、ボデイチェクを行っている。どうもこの路線は治安が悪そうな感じだ。 アピサコに着いたのは、夜9時を過ぎていた。小さな田舎町だ。早速、今夜の宿を探す。3件目でやっと1500円ほどのホテルを見つける。フロントは、やはり、スペイン語で、英語はまったく通じなかった。 その後、明日の登山口までの車の手配に行く。 タクシーの集まっている町の中心部に行くが、ここでも、言葉がまったく通じず、苦労する。 マリンチの登山口まで行ってもらえるのか、料金は、帰りのピックアップは、と、身振り、手振り、メモ帳に、行きと帰りの→を書いて、片道、往復、これでいくらだい! 料金は、Pesoのマークを書いてそこに記入させ、何とか交渉成立、登山口までの足は確保できた。 ちなみに登山口まで往復500ペソ。高いのか安いのかわわからん。感覚的にこのくらいの料金なら由としなければ。 その後、明日の食料、水の購入。朝食分含め、パン5ヶ、ミネラルウォーター5本(500ml)を購入、やっと夕食のパスタを食べに行く。 |
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朝7時30分、約束の時間に車がくる。マリンチの登山口までは約1時間だった。アピサコの町を過ぎ、田舎道に入る、のどかなメヒコの農村風景が広がっていた。快晴で気分も爽快、車前方に、ラ.マリンチがくっきりと見えた。 登山口は3100mほど、ここにはロッジがあった。スポーツのできる施設もあり、日本での情報がまったくなかったので驚きだ。 タクシーのドライバーは、ここで往復の料金をくれと言う。"往路の分だけだよ、帰りの分はその時だ”と 片道の料金のみ支払う。午後3時に迎えを頼み別れる。 8時15分出発、登山道は、舗装された車道を歩く。なんとなく上を目指す。案内標識はない。1時間ほど歩き、松林の中に見える岩峰に向かい、右にルートを取る。15分ほど歩くと少し下りになる。おかしいと思い思案していると牛を連れた老人に会う。身振り手振り確認すると、どうやら道が違うらしい。お礼を言い戻ろうとすると、手を出して何かくれと言う、飴玉を3ヶほど上げた。 30分ほどロスしたが再び車道に戻り、暫く登ると、又、右に登山道らしき道が現れる。まず、ここだろうと、迷わずそのコースに入る。ヤナギランが多く、比較的明るい林だ。やがて、開けた小さな広場にでた。ここで小休止。犬を連れた青い目の外人女性に会う。ガイドを1人連れていた。彼はガイド見習いだと言い、少し英語が話せた。登山路は、この道で間違いない、後は、コースをはずすことなく行けばいい、と、教えてくれた。青い目の娘さんの目は、本当にびっくりするほど碧かった。 登山路は、直線的につけられた道で、程なく前方が開け、森林限界を越える。 中南米独特の草が一面に生え、これから登るルートが一望だ。ここで、中学生らしい集団に会う。元気のいい者はぐんぐん登っていく、中に1人高度障害で苦しんでいる子供がいた。完全に高度の影響で、水を与え、すぐ下るよう指示。ここの標高は既に4000mに近い。
登山道は、ここから右の尾根に取り付く。道は雨が降ると川になるらしく土がえぐれ歩きにくい。尾根に出る手前は急登で足場が悪く、苦労する。 この頃から天候があやしくなってくる。雲が多くなってきた。 尾根を登りつめた所は、岩場になっていた。取り付きは、少しかぶり気味で、そこを越すと、岩の積み重なった道になる。 山頂には、12時に到着。そこには、木の棒で作った十字架が立てられ、供え物があった。 天候がよければメキシコの山々が見えるはずなのに、眼下に緑の林が見えるだけ、写真を撮り、急ぎ下る。 帰路は、岩場を降り、見通しが良かったので、ガレ場を一気にすべり下り、車道まで、駆け下りた。 車の約束の15時、登山口に戻る。 予想どうり、タクシーは来ていなかった。芝地で寝そべって待つも車は来ず、ロッジに行き案内を訪ねる。まもなく、ミニバスが来ると言う。10ペソでアピサコの町に戻った。 |
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